2012.4.23

X1turboZを液晶モニタや液晶TVに繋いでみる

X1turboZ/2/3にはDSUB15ピンのアナログRGB出力があるので、水平同期周波数が15.1KHzか24.8KHzに対応しているVGA入力であれば、コネクタ変換をするだけで直結して映せます。
ほとんどの液晶モニタや液晶テレビのVGA端子は最低水平同期周波数が31KHzという仕様になっていますが、24.8KHzに対応しているモニタは結構あるみたいです。
しかし15.1KHzの方ははほとんどがダメです。コンポジットビデオ入力があるモニタであれば画質に目をつぶってそちらで接続するか、アップスキャンコンバータを使うという選択肢になるでしょうか。

以下は手持ちの液晶モニタ/液晶TVで確認した結果と、その画質です。

テストにはX1turboZを使い、15.1KHzでは640x200、24.8KHzでは640x400で1ライン毎に赤/黒、黒/青のタイリングを引き詰めた画像を使っています。

LINE(0,0)-(639,399),PSET,BF,HEXCHR$("00AA00005500");

動作の状況と画質の比較
液晶モニタ
解像度
仕様
水平同期周波数15.1KHz
(STANDARD)
水平同期周波数24.8KHz
(HI RESO.)
MITSUBISHI
MDT151X

ディスプレイテレビ
1024x768
15inch


ビデオ信号安定後、特定の手動シーケンスが必要で煩わしさこの上ない。

1.ビデオ(テレビ)画面からPC画面に切り換え
2.オート2回押して自動調整
3.メニュー/画面/クロック で、クロックを100以下に手動設定

後継機のMDT-152Xは普通に映るという情報もあります。
ドット補完もグズグズなので、テロッパ内蔵機種はコンポジットビデオ入力で繋ぐ方法もありか。

解像度がいささか不足気味ですが、公式対応しているだけあって、それなりに補完されます。
NEC LCD1960NXi

液晶モニタ
1280x768
19inch

映らない


自動調整するだけで綺麗に映ります。
縦ピクセル比は2.56:1と中途半端なのですが、目で見て分からないほど綺麗で鮮明に補完されます。これで15KHzが移れば文句ないのですが。
BENQ G2400W
1920x1200 24inch
WIDE
映らない

横比3:1のはずが、数ドット毎にドット幅の偏りが出ます。
マニュアル調整でも消えないので、PLLの分解能の関係で、ピクセルクロックを同期できないみたいです。
微少ですがジッタ(揺らぎ)も見られるので、VCOも範囲外の周波数で安定性もいまいちなのかもしれません。

クロック調整の制限が近く、マニュアル調整でアスペクト比を合わせる所まで左右にボーダーを作ることができません。
MITSUBISHI LCD-32MX60 1366x768

「入力周波数または解像度が範囲外です」のテロップは永遠と表示される。このテロップは
TVのサービスマンモードでOSD非表示の設定を行うことで消せる。
OSD非表示の設定はサービスマンモードOPTIONメニューOSD項目をに設定すればよい。

テストパターンのドット補完の具合は未確認です。
映る。ただし 「入力周波数または解像度が範囲外です」のテロップあり。

15KHz同様に、OSD非表示の設定を行うとテロップを消せる。
周波数が規定範囲外なのはすぐわかるのだから、10秒経ったら自動で消してくれればいいのにと思う。


非公式に映せる液晶モニタは他にも沢山ありそうです。
古いPC-9801が24.8KHzなので、そちらでも情報を収集できます。

15.1KHz/24.8KHzが普通に映せる液晶テレビはないもののでしょうか?