ROMコード保守状況

表記号一覧
表記名
名称
型番
X1 X1マニアタイプ
CZ-800C
X1C / X1D / Cs / Ck X1C / X1D / X1Cs / X1Ck
CZ-801C / CZ-802C / CZ-803C / CZ-804C
F10 / F20 X1F Model 10 / 20
CZ-811C / CZ-812C
G10 / G20 X1G Mode 10 / 20
CZ-820C / CZ-822C
TWIN X1twin
CZ-830C
X1t / T10 / T20 / T30 / T40 X1turbo /  Model 10 / 20 / 30 / 40
- / CZ-850C / CZ-851C / CZ-852C / CZ-862C
T2 / T3 X1turboII / III
CZ-856C / CZ-870C
Z1 / Z2 / Z3 X1turboZ / ZII / ZIII
CZ-880C / CZ-881C / CZ-888C
データ保存完了
実物を貯蔵
× なし

各種 ROMコード

ROM 名称
型番
保守
説明
アドレスデコーダ X1
74S188
32x8 TTL-ROMをPLDとして使い、I/O空間のアドレスデコードを行なっている。
回路図と動作から推測が可能
PLA ROM in FDC
MB8877A
PLA(プログラマブルロジックアレイ)に命令を与えるための232x19bit マスクROM
TESTモードでリードできるのではないかと思われますが、吸っても解読ができないかも
IPL-ROM  X1
IX0309CE
X1用
IPL-ROM X1C
IX0422CE X1C搭載、X1用にパッチが当たっている
IPL-ROM X1F IX0680CE
X1C用から1バイトのみ変更

IPL-ROM X1G
IX0815CE
G10/G20搭載、MASK ROMのよう。
ANKフォント X1
IX0286CE
X1 - X1Fまで搭載のもの。EPROM版
ANKフォント X1G IX0814CE
G10/G20搭載、IX0286CEのMASK ROM版でしょうか?
漢字ROM X1 HN61256P-C11
HN61256P-C12
HN61256P-C13
HN61256P-C14
X1turbo用漢字フォントとは別物、I/Oデータ製マスクROM
CZ-8KR,CZ-8BK2,X1Ck,F20に搭載
辞書ROMなど搭載するための拡張ROMソケットが、CZ-8KRやCZ-8BK2には4つ
X1Ck内蔵ボードとX1F M20には2つある
漢字ROM X1G IX0830CE G20内蔵ROM。4x256KbitをシュリンクしたものだがSHARP型番のため、
フォントが同一のものかどうかは未確認
IPL/BIOS ROM Turbo IX0530CE
X1t / X1t2 搭載のもの
IPL/BIOS ROM T40
IX0635CE
× T40 搭載のもの、IPLメニューから"T:Timer"が削除されているらしい。
IPL/BIOS ROM T3/Z1 IX0857CE
T3,Z1用、2D/2HD対応のパッチとか?
巷に出回っているのは、これです。
IPL/BIOS ROM Z2
IX1056CE
Z2用、IX0857CEと一致、 製造プロセスのみの変更と思われる。
IPL/BIOS ROM Z3
IX1218CE Z3用、CMTと拡張FDコネクタのオミットに対する変更、
IPLメニューの'C:CMT'表示と'C'キー判定が削除、ドライブ番号が0-1に制限、ドライブタイプの'or 3 "FD'の表記が削除
ANKフォント X1t IX0526CE
(HN61364)
X1turboからZ1に搭載されているもの。
X1用のフォントに加えて、8x16の高解像度用フォントを持つ
ANKフォント Z2/Z3 IX1058CE
Z2,Z3に搭載されているもの。
製造プロセスの変更だと思われますが、中身も変更されたのでしょうか?
漢字フォント第一水準
256Kbit
MB83256-19
MB83256-20
MB83256-21
MB83256-22
X1t用フォントROM
4つで第一水準ROMのみ。
CZ-8BK3 第二水準ROMはICをソケットを外してドーターカードで実装される方法
漢字フォント第一水準
1Mbit
MB831000-15 042 T2,T3,Z1に搭載されたもの
X1t用を1つに纏めたものと推測
漢字フォント第二水準
256Kbit
MB83256-27
MB83256-28
MB83256-29
MB83256-30
x X1t用オプションROM
漢字フォント第二水準
1Mbit
MB831000-15 044 T3,Z1に搭載されたもの。
T2にも同じパッケージのソケットがあり、るのでCZ-8BK4 第二水準ROMも同じと予想
漢字フォント 2Mbit MB832001-20 042 Z2,Z3に搭載されているもの。
1Mbit版の第一水準、第二水準のデータを2MbitROMに纏めたものと推測
CZ-8RB
未確認 × BASIC-ROMカード、テープ版BASICから、起動メッセージの"CZ-8CB01"を"CZ-8RB01"に1バイト変更しただけらしい。
 保守済みのROMデータは、著作権、編集著作権の関係で公開を留保しています。
 どなたか著作者様に公開/使用権の交渉をしてみませんか?<-他力本願モード

●X1とX1Turboの漢字ROM
 アクセス方法に互換性がないのは周知の事だが、漢字ROMチップ自体のメーカーも違っている。
 X1漢字フォントはアイ・オー・データ製HN61256P-C11,C12,C13,C14だがX1turboZ内蔵のものはMB831000-15 042,MB831000-15 044で別物、書体も異なる。


サブCPU(MCU) MSM80C48/9

 X1シリーズにはMCS48アーキテクチャ互換で沖電気製CMOS版のMSM80C48/49がよく使われていたようだ。
 製造時にプログラム内容が確定しているマスクROMを内蔵したワンチップCPUで、同じチップでもROMコード毎に別々の動作をします。マスクROMの種類はチップ刻印'M80C4x'に続くハイフンの後ろの数字で判別できます。
 サブCPUのROMコードが無ければ100%タイミング互換のエミュレータやクローンを作れないので  X1/turboアーキテクチャを保存する上で、最も重要な資料の一つです。
 幸いにも内部ROMコードを抽出する方法が見つかり、データとして保守することが可能になっています。

●本体側(キーコード受信、TVコントロール、タイマー、Z80割り込み)
MCU 型番
搭載機種
保守
説明
MSM80C49-22
X1
X1標準仕様品
カセットメカは5chソレノイド型に対応
時計タイマーのZ80割り込みコマンドにはバグがある。
MSM80C49-47 X1D
X1D仕様
カセットメカは5chソレノイド型に対応
MSM80C49-61 X1C / Cs / Ck
F10
X1C標準仕様品
カセットメカは4chソレノイド型に対応
-22からタイマー割り込み のバグが修正されている。
MSM80C49-262
T10 / G10 X1turbo仕様でカセット内蔵仕様
カセットメカは5chソレノイド型に対応
このサブCPU搭載機種は、X1turbo用キーボードを繋ぐことでモードBを使用可能
MSM80C49-277 T10 / T20 / T30 / T40
T2 / T3
Z1 / Z2 / Z3
F20
G20
X1turbo仕様でデータレコーダ外付け仕様のもの
X1とX1turbo仕様の相違点は
・モードBのゲームキーの受信と検出コマンド0xE3の追加
・カセット制御は外付けCZ-8RL1と独自の4線式双方向シリアル通信で制御
・X1turboでTVコントロールキーに置き換えられたROLL UP/DN,XFER等のキーコードの処理(未確認)
・初代X1turbo Ml20/30(CZ-851C/852C)から同じかどうかは未確認
このサブCPU搭載機種は、X1turbo用キーボードを繋ぐことでモードBを使用可能
X1F M20に搭載されていることから、X1G model 30(CZ-822C)にも搭載されている可能性が高い。
未確認 TWIN
? おそらく80C49-277(求む情報)

キーボード側(キースキャン、ASCIIコード変換、キーコード送信)
MCU 型番
搭載機種
保守 説明
MSM80C48-14
X1 / X1C / X1D / Cs / Ck / F10 / G10 /G20 X1シリーズ用
1線シリアル通信でPPM変調したキーコードを本体に送信する。
双方向通信機能はない。
MSM80C49-260 T10 / T20 / T30 / T3 / Z1 / Z2
X1turbo/Zシリーズ用
80C48-14との違いは下記の通り(既出資料より)
・SHIFT,CTRL,CAPSの単独検出(送信)
・モードB(50音配列カナキー、ゲームキーデータの送信)
未確認 F20 / TWIN
?
おそらく、MSM80C49-14
未確認 T40 / T2 / Z3 ? おそらく、MSM80C49-260

周辺機器
MCU 型番
搭載機種
保守
説明
MSM80C49-259
専用データレコーダ(CZ8RL1)
X1/tturbo/Z本体サブCPUとは独自のPPMシリアル通信 でコミュニケーションを行う。
カセットメカは5chソレノイド型に対応
型番不明 X1シリーズ用
テレビモニタ(CZ-800D)
× MSM80Cxx系MCUは使われていない。
型番不明 X1turboシリーズ用
テレビモニタ(CZ-850D)
×
X10034CE?
X1turboZシリーズ用
テレビモニタ(CZ-880D)
しない MSM80Cxx系MCUではないらしい

 サブCPUの型番は、一部X1ユーザの方に協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
 最終的には全機種の情報を保存したいと思っています。
 引き続き、型番コードを募集していますのでX1実機をお持ちの方は、是非掲示板で教えて下さい。

  X1,X1turbo M10/20/30の型番の情報は、一部回路図から拾っています。